そーいや私は小さい時、脳みそがかなり暖かかったせいか、いろんな不思議な生き物と遊んだな。
たいてい弟が連れてくるんだけど、
神社の宮司の子供で、身長ほどもあるシッポが生えている子。
毛皮のコートみたいにふわふわなんだけど、
そいつがしょっちゅうシッポの一部を口で吸っていたから、その部分だけハゲ。
神社は普通の諏訪神社。
本人は「神社の子」を自称していたんで「神社の子」と呼んでたんだけど、
大人になってその神社にいってみたら、とても社務所を置くような大きい神社じゃなかった。町の普通の神社。
小さいころは、その神社の後ろに大きな森があって、池があったんだけど、
その池も枯れちゃって、汚い水たまりにしかなってなかったよ。
あとは、かすりのびんぼっちい着物を着たガキ。
超がつくほどのハイテンションだがスゲー運動能力で、4メートルぐらいの用水路を飛び越えてたりした。
連れてきた弟は全然覚えていなし、名前も知らない。
隣のラブホテル管理人の娘は、二つ上のお姉さんだったが、
私が小学校にはいっても彼女は小学生になってないかった。いつの間にか彼女の年令を追いこしたんだ。
大人になって、母に「隣のラブホの娘ってなんで学校に行かなかったの?」って聞いたら、
どうもラブホの管理人のおばさんには娘なんかいなかった。
ただ、大昔に中絶して、その後遺症で産めなくなったらしい。
あと、カブト虫も変な種類のがいて、
胴体が金色の毛で被われていて、頭と足の付け根に赤い毛が生えてるの。
カブト虫はその後、県立博物館の人か何かに屍骸を見せたけど、
芳しい答えがもらえなくて悲しくて泣いた覚えがあるよ。
子供の時、こういうのが見えたりこういう勘違いをしていたのは、脳みそが幼いせいもあるんだけど、あまりに子供すぎて自分の判断力に自信がなくて、
「シッポが生えてくる家系もあるのだ」「小学校に上がると4メートルぐらい飛べるようになる」
と思ってフツーに接していたことかな。
みなさんももしかしたら忘れてるか、余りに異常な記憶なんで適当に整理されてどこかに仕舞われてるだけかもよ。
何かの拍子に思い出すかもしれん。
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