一つ目の神様2019.03.07 08:30現在大学3年でそれは大学2年になってしばらくした時の話です。 久しぶりに地元に帰り、家族に近況報告をすませると何となく昔よく遊んだ近所の山に行って見たくなりました。 外は少し寒かったこともあり、ウイスキーの酒瓶を片手に軽く飲みながら出かけました。 山に入ると、昔と何ら変わってない...
赤い福禄寿2019.02.26 07:00俺は夢の中で神様に出会ったことがあるんだ。 それは小学生の夏のころで、遊び疲れてくたくたになって眠った夜だった。 夢の中で俺は日の燦々と当たる神社?みたいな場所にいた。 で、いつの間にか目の前には真っ赤で頭が異様に長い福禄寿みたいなおじいさんがいたんだ。 そいつは笑顔だったんだけ...
サノエ神2019.02.20 13:48ある旅人が丹沢山中で夜をむかえた時 夜露をしのぐ為に仕方なく道端の「サエノ神」(確かそんな名前)の 祠で夜を明かそうとした。 夜も更けた頃、どこからともなく二人の声が聞こえてきた。 「お~い、サエノ神、そろそろ行こうや」 「いや~今日はダメだ。お客人が来てるんでな。今日のところは...
神様に小突きまわされた2019.01.12 06:51昔、10数年以上昔に、御神酒を届に行った山の社(やしろ)で山神様(?)にあった。 こずきまわされて、大怪我した。(両手、片足、顔、鎖骨、肋骨をそれぞれ数箇所ずつ骨折) 殺されるかと思った。小学生の僕(身長130cm以下)より小さいのに 片手で僕の足をつかんで僕を振り回し、何度か地...
神様の左腕を食べた2019.01.08 14:13うちの家系は、神様にお祈りしてようが幽霊に罰当たりなことをしようが、なんにも影響を受けることが出来ない家系なのだそうな。そのせいか、蔵に良く分からない預かりものが沢山おいてある。お札で包まれた箱とか、人の腕のミイラみたいなのとか、お経の書いてある壷とか。信じるとか信じないとか言う...
うちの家宝2018.12.27 12:39ここは北の大地。我が家は北前船でやってきてここに住み着いた一族だ、というのが爺ちゃんの口癖だった。 実際、爺ちゃんは広い農地を所有していたし、古い農具や昔の道具や船の一部?みたいなものが倉庫にどっさりあった。綺麗な服や人形遊びよりも、虫とりや秘密基地づくりに興味津々なタイプの子ど...
口元を隠す娘2018.09.06 13:50祖父の祖母の時代というから大正か明治だかの話だと思う。 祖母が住んでいた町である朝、娘さんがいなくなった。 一緒に寝ていた兄弟たちも少しも気付かなかったそうだ。 町内で評判の美人だったから、町は騒然となった。 駆け落ちか、神隠しか、人攫いに攫われたかと心当たりは愚か川や山を探した...
[島根県邑智郡] ヒギョウ様2018.08.03 03:36今はもう廃業していますが、私の母方の実家は島根で養鶏場をしていました。 毎年夏休みには母親と姉、弟、私の4人で帰省していました。父は仕事が休めず毎年家に残っていました。 母の実家は島根県の邑智郡と言うところで、よく言えば自然豊かな日本の原風景が広がる土地、まあはっきり言って田舎で...
卵の中の神様2018.08.03 02:29俺が子供の頃、母方の祖父が養鶏場をやっていた。祖父が死んで今は人手に渡ってしまったが、まだ祖父が元気だったころ、夏休みのたびに遊びに行っていた。どういう経緯だったか前後がはっきりしないのだが、俺が手に卵を持っていてそして祖父がこう言った。「それは神様だから渡しなさい」祖父に卵を手...
あったさん2018.07.20 04:47小学校4~5年くらいの夏休みだったかな? 夜の7時くらいに、夏祭りの盆踊りの練習で母と一緒に家の近所の工場の駐車場に行った時の話。 うちの地元では夏になると山車を引っ張って町中を練り歩いて、ちょっとした広場とか空き地とかに着いたら、2~3曲盆踊り?みたいなのを輪になって踊るってい...
牛人間と仁王像2018.07.15 08:50さっきまで部屋で寝てたんだけどなんかうるせえなと思って起きたら身長2m超くらいの牛人間と仁王像みたいのが二人で首相撲してた。 うわって叫んだら牛人間がこっちに気をとられて振り向いたんだけど、その隙に仁王が角つかんで首をへし折った。 俺に一礼して牛人間引きずって部屋でていた。念のた...
すなしろさま2018.07.05 14:49自分の小学校にしかない怪談かもしれないが、『すなしろさま』って知ってる奴いない? 自分の学校の砂場は、赤い大きな鉄棒の前にある。その鉄棒を鳥居に見立てて、お参りをしてからくぐって、砂場と鉄棒に背を向けたまま、「すなしろさまさがさんせ、うせものひとつてらさんせ」とか、そんな感じの呪...