人肉食、食人、食人俗、人肉嗜食、アントロポファジー、カニバリズム。
以前紹介した「ウェンディゴ憑き」
症状が進行すると人肉を欲すると言います。
またウェンディゴではありませんが、世界大戦中のロシアでは空腹の為、亡くなった人を食べた人たちが居ます。
また日本に伝わる「牛の首」という話。
これは恐怖のあまり聞くと死んでしまうと言われていますが
「聞くと死んでしまうので死ぬ寸前に言いますよ」と言い死に際まで待ち、話そうとした
瞬間に亡くなる。「あぁ、だから話したら死んでしまうと言ったのに」と言って話をしめるといった落語の一つという説と、
江戸四大飢饉の際、とある村で「これは牛だ。だから食べていいんだ」と思い込むため『人に牛の皮、牛の頭』を被せ、殺し食べたという話だという説があります。
また戦争中、白人の肉を「白豚」黒人の肉を「黒豚」と呼び、食べる際の罪悪感を晴らし食べたそうな。
人が人肉を食べる理由として「性的興奮」「飢餓」「食欲」「文化的」「儀式的」があげられます。
上二つは飢餓であり、生きる為食べざるを得なかった状況でしたが他二つの「性的欲求」「食欲」はどうでしょうか。
性的欲求の場合。
殺してから犯し、食べるという流れが一般的なようです。
一般ってなにをもって一般なのかはわからないですけど。
また「幼少期に虐待、または親による過度な性の否定」「性に対するコンプレックス」があるとカニバリズム以外にも人間の体を弄ぶような猟奇的殺人犯になる傾向にあるようです。
そして動機は「寂しかったから」「死体なら自分を否定しないから」という自分の心の隙間を埋める為だという事が多いです。
シリアルキラーの話を見てみると「内気、虐待、性」という言葉をよく見ます。
これは「普通だった子が他人に性格を捻じ曲げられた」という事であり、後天性の可能性があります。
しかし稀にそういった過去も無く、「幼い頃から優秀で、優く、人望もあった」という人が居ます。動機は「自分の欲求の為」これはもしかしたら真正サイコパスなのかもしれません。
食欲の場合。
2011年、30人の女性と自分の夫を殺し、食べた罪でフィリピン人の女性が逮捕されました。
食べた理由は「食べたかったから」
よく家でパーティを開いており、人肉料理を友人たちに振舞っていたそう。
友人達はその肉がなんなのか知らずに絶賛し食べていたと言います。
彼女は逮捕された後、捜査に協力的で罪を認め、どんな罰も受けると言っていましたが、
「チャンスがあれば、また人を食べたい。人肉を食べられるのならば、何のためらいもなく、また同じことを繰り返すことができる」とも言っていました。
食材として見てしまう…のでしょうか?
豚が豚見て「旨そうだなー」と思っている事に近いような。
文化的の場合。
現密林で文明が進んでなかったり、殺害に対して抵抗のない場合。
少なくとも昔はそういった民族が居たと言われます。
民族ではありませんがスコットランドの「ソニー・ビーン一族」
洞窟で人食、近親相姦を繰り返し発見された時には人数は48人になっていたそう。
奥には加工された肉が吊るされており、それが人間だとは言われるまで気が付かなかったといいます。
彼らの行いも非道ですが、彼らを処刑した方法も非道と言わざるを得ません。
子供達は教えられるまま、何の疑いも無いまま殺し食べていたので本当になにもわからず
処罰されたんですね。
また中国では調理法の方法もあり、人肉の塩辛に漬物もあったそう。
そして胎児を食べるのがベター。
よく古代エジプトの話を見ていると「ミイラ泥棒」なる言葉が出てきますが、
ミイラは金持ちのインテリアになったり、油分があるのでよく燃える薪になったり、
「万能薬」としてすり潰して漢方になったりしました。
これも一応人食ですね。
儀式的な場合。
イースター島では故人のパワーを取り込むため、首長が踊りながら食べたり。
日本の密教でもそういった噂があったような。
アステカはもはや言わずもがなですね。
パプアニューギニアのフォア族では故人を慰めるためにバナナの皮に肉を包み焼いて食べたそう。
故人と一緒に居る為、自分のパワーを上げる為、また故人のパワーをもらう為に人食をしていたようです。
今は流石に表立って食べる事はありませんが、やはり食べる事が出来る所はあるんじゃないですかね。
なんで人を食べてはいけないの?なんで殺しちゃいけないの?
そういわれると法律で決まってるから以外の答えが出てきません。
戦争では沢山人を殺しているし、罰として殺される人もいる訳だし。
ただ人食の場合、『クールー病』になる可能性があるのでやめた方が良いです。
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