夢で鏡を見る

小学生の頃。昼寝をしていた時に夢を見た。

自分の部屋の前に立っており、ドアを開ける。


ベッドの上には自分が寝ていた。

服装は今日昼寝したときのまま。

その時はただ単に自分が寝てるな、と思いなんとなく顔を覗いてみた。


当時自分のベッドの横には中くらいの鏡を置いていた。

顔を覗き込もうとした時、ふとその鏡を見る。

するとそこには真っ黒のモヤのような人が映っており、そいつと目があった。


恐怖と驚きのあまり「おわっ!」と声を上げて目覚める。

横を見ると鏡。

なんとなく恐くなり鏡を外した。


今思うとあのモヤは屈んでおり、夢での自分の体勢と同じだったのではないだろうか。

もしかしたらあの黒いモヤは自分自身だったのではないか。

あの禍々しく不気味な黒い人型が自分だったのではないか。

あの自分かもしれないモヤと目があった時の恐怖と焦燥感は今でも忘れられない。


WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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