火葬後、トレーを引き出すと叔父の頭に般若のお面が付けられていた。
親族はもちろんスタッフもそんなことをするはずがなく、また燃やされまさに今出されたばかりの為そんな事誰にもできるはずが無い。
その場にいた全員がざわめき、悲鳴をあげる者までいたのだが、誰一人として消えた瞬間を見ていないと言ったのでおそらく全員だろう、全員がその般若から目を逸らして再び見たとき、そのお面はどこにも無くなっていた。
そしてそのお面のせいなのか、叔父の頭蓋骨は燃やしつされずに綺麗な状態でそこに鎮座していた。
「呪いだ」
親戚の一人がそう呟いた。
話を聞くと、どうも叔父は女性関係が盛んで色々と恨まれていたらしい。
多分これは鉄槌という呪いなのだろうと思う。
女性スタッフの手により脳天にハンマーを受け、叔父は砕け散っていった。
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