絶対に借りられない本

小学4年の時、授業の一環で図書室を使っていて、とある本が気になり、昼休みに借りようと思った。

(タイトルはもう覚えてないが、読書感想文向けの本だった)

図書室の本は図書委員がいる昼休みでないと貸し借り出来ないので、授業中は借りることができない。

で、昼休みに本を借りに図書室に行ったが、すでにその本は無かった。

運悪く他の人が先に借りたんだなぐらいにしかその時は思わなかったが、その後何度か昼休みに図書室を訪れても

その本は置いてなかった。借りる期限はとっくに過ぎてるはずなのに・・・。

 で、数か月後今度は図書室の掃除当番が回ってきて、掃除中にその本を発見。

翌日の昼休みに即効で借りに行ったけど、またしても本は無くなってる。

流石に「?」と思った俺は図書委員の人にその本誰が借りてるのか聞いてみた。

そしたら、貸出中の図書カードの中にそんな本は無いって返事。

その時は誰かが無断で持ち出してるかもって話になった。

またしばらく経ったある日、放課後に図書室の前を通ったら図書室があいてた。

こっそり中に入るも誰もいない状況で、もしかしたらの思って本を探してみたら元の場所に置いてあった。

今度こそはと思い、並べてある本の裏側に隠すという姑息な手段を使ったが、翌日の昼休みには隠した場所から本は消えていた。

流石に怖くなったので、それ以降俺はその本を探すのはやめた。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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