1947年6月、アメリカの船シルバースター号はマラッカ海峡で遭難信号を受け取った。
発していたのはオーランメダン号。
「船長含む全ての船員が死んだ。乗組員全員が雑談室とブリッジで倒れるように亡くなっていた」。「そして、私は・・・死ぬ」。
シルバースター号はオーラング号を探し出し、調査を行った。
信号にあったように、オーラング号の乗組員全員、人だけでなく犬までもが亡くなっていたのを発見したという。
乗組員の死に顔は鬼気迫る物で、全員が恐怖でひきつった顔をしていたという。
また不思議な事に、彼らは皆「何かを掴もうとするかのように」腕を伸ばしていたそうだ。その後シルバースターがオーラング号を引っ張り、港へと連れ戻す事となったが、到着直前になり船の最下層から火災が発生した。シルバースターが止む無くオーラング号から一旦離れたところ、オーラング号は瞬く間に爆発し、火の海に飲まれた。その為、SSオーラング・メダン号に実際何があったのかは謎のままである。
事件当時、オーランメダン号は無数のサメに囲まれていたと言う。
一説によると有毒ガスなどが発生していたのではとも考えられているが、海の上であることと、船の構造から察するにガスが発生するような状況ではなかったと思われる。
もしかしたら、何か恐ろしい真実があったので今日に至るまで誰もが口を閉ざしているのかもしれない。
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