こないだ、裏のおじいちゃんと山に登って山芋堀りをしていたときの話。
私がスコップで地面を掘り返していると、透明なぶよぶよした物が現れました。おじいちゃんに言うと、
「いかん、山の神様だ。もう今日は帰るぞ。」
といって、それを急いで埋めて山を下りました。後でおじいちゃんにあれの正体を聞いたら
「あれに長いこと触ると、祟りにあう。」
と、いったっきり口をつぐんでしまいました。いったいなんだったんだろう。
「太歳」
土の中に埋まっているぶよぶよした不定形のモノで、木星の動きに合わせて土中を移動する。
誤って掘り出してしまうと、その地域に災厄をもたらす。(飢饉とか疫病とか)また、見た人間は近く死ぬ。
戦時中、日本軍が大陸で塹壕を掘っていた時に掘り出してしまい、その部隊は疫病で全滅したという話も。
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