優しいドッペルゲンガー

五年前まで俺にはドッペルゲンガーがいた。

俺は見ていないけど、他人が目撃してその情報を貰うだけ。

ただ変わっているのがやたらと人助けをすること。

・道に迷ったおばあさんを送ってあげる 

・荷崩れを起こした宅配業者を助ける 

・雪にはまった車を助ける 

・カブで横転してケガしたおじいさんを救助  

全て身に覚えが全くない。全ての人が俺の営業車に書いてある社名見てお礼にくる。

僕じゃないですよと言っても、ジーっと俺の顔を確認したあと 「いや、あなたですよー」 

 なんなのこれ?

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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