4年前の12月の話なんですが、 田舎に住んでる俺は友人A、Bと3人で、東京へ弾丸ドライブ旅行へ行くことになったんです。
運転約8時間東京観光に男3人で回ってた訳なんですが、 日帰りの予定だったんですが、知らない土地なのもあって3人すごい疲れてたんです。
もう夜23時回ってるしどこかに泊まろうと思い、 温かいお風呂に入ってぐっすり眠りたいという事で、 マン喫やカラオケではなくちゃんとしたホテルや旅館に泊まりたかったんですが、 土日なのもあって都内じゃ駐車場料金も高いしホテル代も高いので、 たまたま千葉付近にいたので千葉で探そうという事になりました。
晩ご飯食べたのもあって深夜1時は回ってたと思います。 『○○旅館』という看板を見つけました。 A「お!ここええやん!やっと寝れるわ~」という事で即行。
B「ここホンマに営業してんの?なんか真っ暗やん。潰れてんちゃうん」
俺「ま、とりあえず。行ってみようや」 という事で、看板の指示している方向へ向かう事にしました。 街灯一つなく、車のライトがなければまったく見えないくらい真っ暗な道に入りました。
すごい不気味だったんですが、やめとこうという気持ちよりも、 疲れてたので早く寝たかった気持ちの方が大きかったんです。
しばらく行くと、なんか薄暗い電球切れかけの看板が見えました。 玄関には小さい電気がぽつり。
やっと着いたとホッとした俺らは、駐車場に駐車しました。
B「めっちゃ暗いやん」 俺「勝手にここ車とめていいんかな」
A「とりあえず中はいって聞いてみよ」
旅館の中は真っ暗。すごく気味が悪かったです。 販売機の光でロビー?を照らしている感じ。
夜中なのもあって受付時間が終了しているんだなと思い、スタッフを説得して泊めて頂こうと思い、 「すみませーん」と声をかけたんですが、誰も来る気配はありません。
なんどか声をかけたあと、背筋が凍る程変な光景を目にしました。 真っ暗なカウンターを見ると、何者かが振り向いたのです。
人間が歩きながら振り向くように上下に揺れず、 ロボットのように一定の立ち位置で、ウィーン・・・というような感じで振り向いたんです。 よく見ると、真顔で背が低めの腰の曲がったおじさんが低く暗い声で「何か」と。
すごい不気味で3人びびりすぎて硬直。
A「い・・一泊いくらですか?3人同じ部屋でいいです。大丈夫ですか?」
おじさん「・・・」
A「今日泊まりたいんですけど!素泊まりで良いので部屋空いてますか?」
おじさん「3000円」
あまりもの安さにビックリしながらも、おじさんに部屋の鍵を渡されました。
B「喉かわいたからジュース買うわ」と言って、Bが一人で販売機の方にいきました。 ジュースを取る瞬間、Bが「わ”っ・・」みたいな声を出して尻餅をついてたので、Aと俺はBの方へ行きました。
販売機の隣にびしょ濡れの父、母、6歳ぐらいの女の子3人(家族?)が、 「いらっしゃいませ~」と不気味な笑みを浮かべながら言ってきたのです。
なので俺はとっさに「あ・・の・・・お体拭いたほうがいいんじゃないですか」と言いました。
しかし、何故か家族は沈黙・・・。 Aが俺とBの手を無理矢理引っ張って部屋へ向かいました。
部屋は普通に古い旅館という感じで、交代に風呂に入って寝ました。 寝てる間、Aのいびきがすごくて俺だけ起きてたんですが、いびきじゃない変な声が聞こえてきたんです。 うめき声のような声です。 男性が一人で話してるような声が聞こえてきます。
「う・・・うお・・・・おぉお・・・」 「お・・おうおぉおお」 俺は寝たふりをして、霊には俺が起きてる事気づいてるんやろなぁ・・・なんて考えながら布団に潜って怯えてました。
するとAが小さい声で、 Aが「きこえるやんな?」 と言ってきました。
俺「うん」 A「やばいな。どうする?」
時計を見れば3時過ぎ。 警察か誰かに助けを求めようとして携帯を見れば圏外。 あまりもの怖さにパニックになっていました。 怯えてる俺とAは冷や汗がだらだら・・・ 俺はあまりもの怖さにAの手首をつかんでました。
Aは霊感があるので、震えながら目をぎょろぎょろさせて怯えてました。 俺は聞きたくなかったけど、好奇心に負け小さい声で聞いてしまいました。
俺「どんなん?」 A「お風呂の入り口みて」
黒い陰が何かをぶつぶつ言いながら少しずつ少しずつ近づいてきます
俺「あれなんなん」 A「ヤバいやつ。とにかくヤバい。俺もう無理。どうしたらええん!」
もう一度霊の方を見てみると、 俺たちのすぐそばにきて、黒い陰なのになぜかニヤリとしながらこちらを睨んでました。
死にたくない!と俺はそう思い、勇気を出しました。
俺「帰ろ。Bを叩き起こしてそのままダッシュで車な」
布団をバッとまくり、俺「B!!このまま車までダッシュや!起きろ!」 Aは震えすぎて過呼吸みたいになってました。
急いで部屋を飛び出てロビーに着くと、カウンターのおじさんがこちらを真顔で目で追ってました。 旅館に出ようとした瞬間、
「あ・・ありがとうございましたぁぁぁぁぁあ!!!!」
ドアの前でびしょ濡れの家族3人が急に左から出てきて、 すごく叫んでいるような狂っているような声で叫んでました。
車まで急いで走り、エンジンをかけようとしたらかからないのです。なかなかエンジンがかからなくて、ほんとに「もうアカン。死んでまう」と思いました。
A「俺たち、死ぬんかなぁ」 B「なんか黒い陰みたいなん近づいてきてない?」 だんだん俺は、
「なんでこんなとこで死ななあかんねん!なんで俺が死ななあかんねん」と思うようになってきました。 俺「腹立つわ!なんやねん!」と言った瞬間、シーンとなり普通にエンジンがかかりました。
ダッシュで真っ暗の道をぬけ、出口にさしかかり、あの恐怖から逃れられたのだと安心していると、 「ありがとうございましたぁぁぁぁぁあ」
あのびしょ濡れの家族が狂い叫ぶように助手席の真横にいたんです。
どう考えてもおかしいんです。 先ほど館内にいた家族が、1km以上ある道をこんなに早い時間で移動できる訳がないんです。
帰った後、普通の生活に戻り普通にすごしてます。 あの出来事はなんだったのでしょうか?
千葉県にある怖い旅館、だれか知ってる方いませんか? 旅館名は3人とも覚えてなくて。
もし知ってる方がいましたら情報を聞きたいです。
0コメント