何もない

―違うの。 

 「何だこの記事は!?お前が不倫だと!?」

 ――違うの。 

 「こいつがそんな事するはずないだろ!今すぐ会見を開け!」

 ―――違うの。 

 「全く下らん。安心しろ。ちゃんと否定してくるからな。」 

 

「お前は、俺の物だ。」 


 彼が部屋から出ていく。 

 「違うの…不倫なの…」 


 あぁ、貴方との恋は不倫にもならなかった。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

0コメント

  • 1000 / 1000