小2くらいの夏休みの話。
外で遊んでいたら、同じ学校の子たちが20人くらいゾロゾロ歩いていて、
その中に友達がいたから声をかけると、「一緒に来いよ!」と。
先頭には童話にでも出てきそうな『ザ・紳士』なお爺さん。
行先はスーパーで、みんな一心不乱にそれぞれカゴにお菓子を詰めだした。
友達にどういうことか聞こうとしても興奮状態で聞こえていない。
お爺さんに「君も好きなだけどうぞ」と言われても、「僕はいいです」と少し離れて見ていた。
その後はみんなレジ袋いっぱいのお菓子を抱えて、お爺さんにお礼を言って解散。
友達に「お前何遠慮してんだよ~!」とか言われていたら、お爺さんが飴を一本くれた。
形状はチュッパチャップスなんだけど何か違う。
包み紙が古い世界地図みたいで、なんだか洒落てたのを覚えてる。
帰って親に話したら、「何それ!!アンタも買ってもらったの?!」と怒られ、
一緒に行ったけど買ってもらってないと話した。
飴のことはなんとなく言わなかった。
夜、せっかくもらったし…と飴の包みを剥くと、こんにゃくのような変な色だった。
臭いも埃っぽくて、気持ち悪くなってすぐに捨てた。
翌日友達に詳しく聞こうとしても、「まあ別にいいじゃんww」とだけ。
なんだったんだろうあのお爺さん。
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