小学生の頃の話なんだけど、友達の家に隠し部屋があった。
入ったことはなかったんだけど、明らかにそこだけ壁が違った。
壁を叩くと中から唸り声が聞こえたりして、怖かった記憶がある。
ある日、誰が一番叩き続けられるか、っていう肝試し的な事をする事になった。
怖かったんだが、仲間外れにされたくなかったし渋々参加。
そして俺の番。10回ほど叩いた頃だろうか、何か聞こえる。
壁に耳を当ててみると、
「ひとつあわてしなぬのち、ふたつあわてしなぬのち」
という歌が聞こえてきた。
ガクブルしながら動けなくなっていたら、友達のおじいちゃんが走ってきて、
「起こしたのか!起こしたのか!」と凄い剣幕で怒鳴られ、すぐに神社に連れてかれて御祓いされた。
あれはなんだったのだろうか・・・
ちなみに友達の家は、地元でもかなり古い家だった。
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