雷様に怒られた

中学の時、雷さまに怒られた事がある。


その日はすごい晴天で、空もスカっとしてて、友達とキャッチボールしてたんだ。

そしたらみるみるうちに空が曇り出してきた。

雨が強くなるまで大丈夫だな、と思ってそのままキャッチボールしてたら、案の定雨がぽつり、ぽつり。


雨と同時に雷も鳴り出したから、どうする~?続ける?みたいな感じになった時、なんとなく曇り空を見上げたら、


灰色の空の中に肌色が見える。


目を凝らして見ると、雲と雲の間に茶色いあご髭を生やした人が見えるのよ。

まぁ茶色髭とかは確かかわからんが、とにかく人。


友達も見てて、「なんだあれ?意味わかんねー!!(笑)」って感じでワーワー騒いでたら、

なんかその人がちょっと怒ったような感じで、手で『あっち行けよ!避けろ!邪魔や!』みたいなアクションをしてた。

心なしか表情も怒った感じに見えてた。

興奮状態なもんでよくわかんなかったけど、半ば自然にその場から自転車で立ち去ったのね俺ら。


立ち去った間もなく、キャッチボールしてた広場の建物?に雷が落ちた。

あの空の人の避けろってのは多分、『ほらそこ!雷行くから避けろ、死にたいんかコラ!』みたいな感じだったと思う。

未だに友人も覚えている中学の時の話。

多分、妖怪とかそういうのって居ると思うんだよ。

気づかないだけでそこら中にね。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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