ショートショート 1381~13902021.08.30 03:581381.隕石が降り、目を開けるとパーティーが始まっていた。「もう何百年も前からやっていたんだよ」と古風な紳士が恐竜の足元でグラスを掲げ、絶滅した生物達がのんびりと寝そべっている。燃える街を抜けて海へ行くと水上では誰もが愛の名の下に踊っており、生産性を失った私達を覆う星空はただ美...
ショートショート1371~13802021.08.24 03:571371満ち潮の夜、今世紀最大の満月が地球の海を吸い取った。それでも少し水面が下がる程で天変地異にならなかったが、夜になると月明かりに乗って水面の揺らぎが降り注ぎ、コンクリートを未明の海底に沈める様になった。寝静まる街にて、噂では目覚めない寂しがり達は皆、夢から月へと泳いでいった...