次元ジャンプ体質

あんまり怖くないんだけれど、俺はなんか次元ジャンプする体質っぽい。

次元っていうのは正しくないのかもしれないのだけれど、世界を飛び越える感じ。

結構昔から、不意に体がガクンって3mmぐらいずれて放り出される感覚っていうのがあるのね。

多くても年に2,3回ぐらいなんだけど、本当に不意で、布団で寝ているときだったり

椅子に座っているときだったり道を歩いているときだったり。

うたた寝しているときの、びくってなる感じじゃなくて、本当に全身がわずかに移動するような感覚。

そして、なんか周囲の雰囲気が一変するのを感じる。


実際、前いた世界と微妙に違う。本当に微妙な差。

もう何回も、こういうことがあるんで、慣れているんだけれど、まず新聞見て日記見て色々して前の世界との違いを探す。

しっかり覚えていた阪神の勝率が違ってたり、昨日の天気が違っているとか、ほんの些細なことの違いが多いんだけれど

一度、米国の大統領選で落選した候補者が違ってたこととかがあった。

これだけ言うと記憶違いってこともあるかもしれないんだけれど、

このジャンプした感覚の後は、毎日確認しているようなものが違ってたりする。

しばらくすると新しい世界にもなじんでくるんだけれど、それまでは、結構慎重に違うところを探さないといけない。

新しい世界に長くいると、昔の世界のことは忘れていくし以前の記憶も浸食して来るみたいだ。

ただ、時折まったく覚えがない事とかがポッと出てきたりする。

基本は前の世界とほとんど変わりがないんだけれど、まったく知識がないはずなのに、オリンピックの馬術で

金メダルを取った外国人選手が何故かふっと出てきたりするのでビックリしたりする。

実は昨日、ちよっと飛んだみたいなんだけれど、こっちの世界はちょっと違う気がする。

なんか前の世界と震災が足りてない気がする。

だからどうだっていうはなしなんだけれど。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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