覗く金色

中3の昼休み。班ごとに机をくっつけて弁当を食べていた。

ふいに、教室の真ん中からまぶしい金色の光があふれだした。

同じ班のやつらもまぶしくて目をしかめていた。 

ちょっと目が慣れ、光の方を向くと、なんというか・・・

手で空間を開けて、その空間の裂け目から顔を覗かせている金色の何者かがいた。

きょろきょろと周りを見回してから消えていった。空間の避け目も元に戻った。

数秒~数十秒、キラキラと輝く金色の粒子のようなものが周囲を舞っていた。

みんな、なんだ今のは?となった。

が、あまりにも急で異常な出来事だったためか、気のせいかなと思いこみその場は終了。


次の日、「昨日のはなんだったんだろうね?」と同じ班のやつらに話すと誰も覚えていなかった。

似たような経験のある人、あるいは〇〇では?という心当たりのある方いませんか?

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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