探し物

ラジオで聞いた話


その人は大学生時代、数人と肝試しに出かけていた。

若いころだったので多少騒がしくはあっただろう。

ワイワイと皆でその場所まで歩いて行っていたのだ。


すると塀近くの電信柱の下で白い服を着た男とも女ともわからない人が居る。

どうしたんだろう。そう思っていると

「・・・が・・い」

何かを言っている。


「どうしたんですか?」と聞くと、

「・・・がない」

どうやら何かを探しているようだ。

しかしどうも最初部分が聞き取れない。

「何を探しているんですか?」


「   骨だよ!!!!!   」


先程とは打って変わっての低く、恐ろしい声で叫びだした。

投稿者はそこで絶叫し、その叫び声に驚いた近所の人が駆けつけてきたそう。


その近所が言うにはそこでは昔、殺人事件があり、死体の処理に困った犯人が

丁度その白い服のいた場所で死体を燃やしたという。

その際、骨も燃え尽きたのか犯人がどこかへ捨ててしまったのか、

骨は今も見つかっていないらしい。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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