1976年1月30日の夜、ニュージーランドのオークランド郊外にあるヘンダーソンという町で
トレイシー・アン・ペイシェント(13)が友人宅を訪れていた。
21時になり、彼女は母親に「あと30分で帰る」という電話をし、友人宅を他の友人と共に出た。そして、交番のある交差点で友人と別れ、一人で帰って行った。
ここが彼女を見た最後である。
友人宅からトレイシーの家までは25分足らずなのにもかかわらず、彼女は22時を回っても帰宅しなかった。
翌日、警察の捜査によって自宅から約10km離れた公園で、彼女の死体が見つかった。
犯人はストッキングを使って絞殺しており、遺体からは彼女が彼氏からもらったという指輪が無くなっていたという。
警察の懸命な捜査も虚しく、有力な情報が見つからず、情報提供を呼びかけるためのホットラインを設置した。
その約2年後、ある男からホットラインで匿名の電話が入った。
それによればオークランド西武のアヴォンデールにある薬局のゴミ箱に彼女の指輪があるという。
また、「126040」と言う番号が事件と関わりがあると言い、「また電話する」と
言って電話を切った。
その後警察が情報に出ていた薬局のゴミ箱を調べると電話の通り、そこで彼女の指輪を発見した。しかし、謎の数字「126040」の謎は解けず、それ以来匿名の男の電話も来ない。
事件発生から40年以上が経過し、間に800人を超える被疑者が浮上、また市民から多くの情報が寄せられたものの、真犯人の特定には至っていない。
0コメント