1000階

幼稚園の頃の夢で、自分の住んでいるマンションのエレベーターに兄と乗った。

自分が住んでいるのは7階。しかし一向に着く気配がない。不思議に思った自分は

兄に「何でまだ着けへんねやろ?」と聞いた。すると、たった4歳しか離れていない

兄が子供とは思えないような低い声で、私の方を一切見ず

「1000階やからまだ着けへんに決まってるやろ」と言った。

と、ここまでだとただの変な夢で終わるんだけど、そのあとがどうも不可解だった。


気持ち悪い夢見た~と思いつつ、家族で朝食を食べていると兄が突然「変な夢見た」と。

夢の内容はというと、兄は父と自分の住んでいるマンションのエレベータに乗った。

自分が住んでいるのは7階。7階から乗ったはずなのになかなか1階に着かない。

不思議に思った兄は父に「何でまだ着けへんねやろ?」と聞いた。すると、父は

異常に低い声で

「地下1000階に行ってんねんからまだ着けへんに決まってるやろ」

と言った。兄は降りるにつれ徐々にエレベーター内が熱くなるのを感じたらしい。


同じ日に、妙にそっくりな夢を見たのがどうも不可解。たまに思い出しては兄と

一体何やったんやろ~と不思議がってます。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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