くろい かんごし

病棟で夜勤していた時の話

ALSの患者さんで、筋力が落ちて話せない、動けなくなってしまった女性がいた

コミュニケーションは文字板といって『あいうえお、かきくけこ~』と平仮名が書いてある透明の板を使い、

相手の視線の動きをこちらが読んで理解する

真夜中にその女性から立て続けにナースコールあり、女性の個室へ訴えを聞くために文字盤で視線を読む

『へ や の す み に』

『く ろ い か ん ご し が い る』

読んだ途端にもう、怖くて怖くてすぐ部屋飛び出してしまった

廊下に出ると、女性がまたすぐにナースコールで呼んできた

患者さんも怖い思いしてるのはわかったけど、自分だって怖くて訪室出来ないw

仕方なく勤務室の先輩呼んで、一緒に部屋に入ってもらった時にはもう黒い看護師?はいないようだった

それからその女性は私に不信感抱いてた感じだった 。ごめんよ・・・

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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