高校生の頃のある休日、仲良かったオタ友が自宅に遊びにきた。
オカルト話にも興味のある子だったので、自分が見た気になる夢の話をした。
「つい最近自分の夢の中に『マクロシメオン』という言葉がでてきたけど、
なにを意味するのか調べても全然解んないんだよねw」
そう言ったとたん、友と二人きりの客間の右上天井隅のあたりから、
けっこう大きな若い男の声で『光の粒子の名前だよ』と聞こえてきた。
声音はなんだか笑いをこらえているような悪戯っぽい感じだった。
あまりのことに一瞬固まってしまったが、すぐに「今の声聞こえた!?」と友に確認したところ、
彼女にはまったく聞こえていなかった。
その日は父も弟も外出中で、家には彼女しかいなかったので、家族のいたずらではあり得ない。
リアルでこの話と単語を教えたのは件のオタ友だけだけど、
数ヵ月後にこの時の話を持ち出したところ、
出来事は覚えていても、問題の単語についてはきれいさっぱり忘れていた。
そんな彼女を見て、「なんだか軽々しく口にしていいものじゃないのかな?」と思ったため、以降、家族や他の友人・知人にも話したことはない。
その後あの声が聞こえたこともありません。
高校時代を思い出すのも難しいくらいの年齢になったけれど、あの出来事とあの声はいまだに忘れられない。
ちなみに、その後『光の粒子』で調べてみても検索しても、
夢の中のその単語が書かれている(ヒットする)本やサイトは一度も見たことがない。
「シメオン(Simeon)」で調べると、
ユダヤ語がギリシャ語化されたのが「シモン(Simon)」、
これが英語読みになると「サイモン(Simon)」。
「サイモン 光 粒子」でググると、掛かるのが「サイモン・ホワイト」という存命のイギリスの天体物理学者。
wikipediaでこの人のことを見てみると、その声が教えてくれた「謎の粒子名」が。
もしかしたら、ひょっとするかもしれないかも?…というロマンに掻き立てられる。
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