もう一つの歴史

高校時代、日本史の授業中に体験した謎な話。

その日、私は歴史の授業が怠くてねむねむ状態だった。

でもノートを取らなければこの先生すぐ黒板消すしな…と思い、眠気と戦っていた。


そして、ふと気付くと何秒間か寝ていたらしい事に気付いた。

ノートには、あの鬱々としている時特有のへろへろ文字が。

やっべー寝てたと思って、ノートの続きを取ろうとしたら、ノートを見て驚いた。

黒板に書かれている内容と全く違う。


『○○(誰なのか不明)の策により失脚した××(これも忘れた)だが、実際は△△(これも以下略)によるものであった。

だが、これは公にはされておらず、後世の今の世には××の策という、風評を信じられたものになっている。

この事件により人知れずこの世を去って行った者、都を追われた者も少なくない。

この細かな違いが今の世に影響を及ぼしているかは定かではないが、また少し違った歴史になっていたことは確かであろう。』


という感じだった。

何せ10年も前の話なので本当にうろ覚えで申し訳ない…。

歴史に弱いのもあって昔の人の名前には弱いんだ…。

でも、確か徳川家康か豊臣秀吉などの戦国時代のあたりで、教科書に載っているのと全く違う歴史が自分のノートに書かれていた。

もう一つの歴史という感じで。


もちろん寝ていたので手が勝手に字を書く訳が無いし、そういう夢も見ていなかった。

でも、その内容があまりにも気味が悪かったので即行消した。

事実はそうではない。今の時代には少し違って伝わっている云々…という感じの。

今思えば、そのまま残しておけば良かったと思う。笑い話の種にはなったろう。


WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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