見えない相方

俺は友人の影響でネットラジオをやっているのだが、

第一回の放送の後聞いていた親しい友人にその感想を聞いてみた。

たまに他のラジオでは聞かない雑音が入ったり、途中途切れたりはあったが、

音もクリアで声も聞き取りやすかったとの事。

第一回という事で探り探りだったが一安心。

でも、音が途切れたりするのはわかるが、変なノイズってのはなんだろう・・・気になったので詳しく聞いてみた。

なんか、ハウリングみたいな感じで俺の声がダブって聞こえたり、急に声が1トーン高くなったりしたそうだ。

でもそれも時たまだったのでそんなに気にならなかったとの事。

次に内容に関する感想を聞いたのだが、友人はビックリする事を言った。

「どうしてもう一人いた奴は一言も話さなかったの?」


は?と素直に聞き返した。でってその時俺、一人でやってたから。

詳しく聞いてみると、時折俺がそのもう一人に話を振ったり、変なところで相槌を打ったりしていたらしい。

おかしい。そんな記憶俺には無いし、当然俺は一人でやってる。それは間違い無い。

「んじゃ、なんか幽霊かなんかが隣にいて、お前は無意識の内にそいつと楽しく会話してたのかもな」

なんて事をさらりと言われた。


内容的には楽しい感じで特に違和感はなかったらしい。

第二回の放送では録音して自分で聞いてみたが、

確かに意味不明なところで俺が相槌を打ったり、誰かに投げかけるように話す場面が多々あった。

俺自体、そんな誰かがいる気配は微塵も感じないし、

そんな事をしている気もなかったので少し驚いたが、

誰かがもう一人いるにしても、番組は中々好評なので、なんとなくありがたい相方がいる感じだ。

次のラジオでもぜひ手伝ってもらいたいものだ。

これが見えたりしたら、笑いは一気に俺の恐怖の絶叫ラジオになるんだろうけどねw

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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