当時はそんな言葉知らなかったけど明晰夢ってやつを頻繁に見るようになった
目が覚めてウトウトしちゃうんだけどはっきり意識はあって寝ちゃいけないって必至に思うけど寝ちゃうのね
そんなときは必ず夢の中で金縛りにあう。夢だしもう何でもあり。
ある程度、意識はあるけど明晰夢だからってなんでも好きにできるわけじゃない
日本人形が包丁もって迫ってくる
無数の手にベットの下に引っ張られる
巨大目玉おやじに延々と続く学校の廊下でかっけことか
でも、不思議だったのは「夢の中で目が覚める」ってこと
これは毎回共通してた。
とりあえず簡単に言うと
目が覚める⇒寝ちゃいけないと思う⇒寝ちゃう⇒怖い夢⇒起きる
っていうのを夢の中でみてたわけね。
夢の中で目が覚めて、また目が覚めて
現実でまた目が覚めて頭のなかハテナだらけだった
どこからが夢でどこまでが現実なのかわかんなくなったのね
しかも現実で目が覚めて速攻、夢占いとかで調べてたから
変に記憶に残っちゃって夢と現実がどんどんごっちゃになった。
その夢を見てるとき築70年とかのボロ家に住んでたから
自分は家が怖い恐怖感からそんな夢とか見るんだと思ってた
実際、電気とかつけて寝ると怖い夢は見なかったからね。
親に怖い夢みるんだよねーと報告すると、あんた昔からそんな感じねーと言われた
記憶にもない小さい頃、車に乗ってると骸骨が追いかけてくるよーとか
誰もいない公園のベンチ指さして裸の女の人が寝てるとか言ってたらしい
半信半疑だったらしいけど祖母が入院したときにはじめていった病院の病室に祖母がいない
どこだろうねーとなったとき自分が親の手を引いて、ばあちゃんこっちだよ!と連れていった先に風呂場の更衣室で倒れてるのを見つけたらしい。
親が家を建てて新築に引っ越してからも怖い夢はずっと続いた
怖い夢を見始めたのが中2
引っ越したのが高1
んで夢に「決まった女の人」が出てくるようになったのが高2
夢の中に女の人が出てくる前に不思議なことがあった
何時に寝たとか覚えてないけど朝方に目が覚めた
意識ははっきりしてるけど目があかない
伝えにくいんだけど友達が家に来てるのに寝ちゃったって感覚だった
(あーやばー起きなきゃー部屋にだれかいるーあれー誰だっけ?誰かいるなー)
と思ってるとパチンって結構な力で頭叩かれて目が覚めた
パって上みたら女の人が寝てる自分を見下して舌打ちしたあと壁に消えてった
少しぼけーっとしたけど人間って本当に摩訶不思議な体験すると変に冷静になれるのな
その日は普通に寝た
それから二日に一回ぐらいのペースで夢に女の人が出てきた
女の人ってややこしいからAにしようか
目が覚める⇒寝ちゃいけないと思う⇒寝ちゃう⇒夢にAが出てくる⇒起きる
っていう夢をみるようになった。夢の中で夢みるとか意味わからなくて無駄に疲れてた
水族館の魚見渡せるトンネルでAに斧でめっためたにされる
ずっとしねしね言われる、ぐろい小説を朗読されながら拷問される
頭しかない人形を渡されて人形の体、全部見つけるまで逃がさない
とかパッとでてくるのはそんな感じ
Aは黒髪ロングだったけど細見で普通にどこにでもいそうなキレイな見た目の女の人だった
普通の人っぽかったからこそ無駄に怖かった
んで友達の友達で自称幽霊見えます系女子に生霊ついてるよって言われた
そんなの信じてないしナニコイツーって思ってたんだけど高3になってもその夢は続いた
五年近くもAが出てくるホラーな夢見てると慣れてきてたのもあったんだけど
そのAでさえ自分の作り出した恐怖感の表れだと思ってたから。
電気とかさえつけてれば夢みないし特に気にしなかったけど
一応20歳まではAを夢で見続けてた。
社会人になってご飯も食べずにそのまま寝ちゃうことが多くて
Aも出てくる、仕事のストレスも重なって本当に疲労困憊してた
塩を体にかけてみるとか、お祓いにいってみるとか試すようになったけど
Aはいつまでたっても出てくる。夢の内容もひどくなってくる
昔はホラーで怖かっただけの夢がどんどん自分をころしにかかってくる夢になった
金縛りにあう夢っていうのはストレスの表れって書いてるサイトもあって
自分は見ず知らずのうちにストレスをため込むタイプなのかなーとバカらしいこと考えてたけど。
そんなとき事態が急変した。
夢にでてくるAが自分をぼこぼこにしながら笑うようになった
ほらね!ほらねええ!長かった!長かったね!とか叫びながらにやにやしてた
夢の中の自分は人間の原型さえとどめてなかったけど
目さめろ!おきろ!と必氏に願い続けてきた
夢って長く感じるけど実はほんと数分とかなのね
毎回、現実で起きると冷や汗かいて鼻がツーンてしてた
んで自分が21歳になる前に親が離婚した。
原因は父の浮気だと皆いうけど母の8桁超える借金に浪費癖を知ってる自分は
どちらのことも攻めることはできず単身赴任の父のかわりに持家の管理を、と実家に残った
離婚して一ヶ月もたたないうちに父がわざわざ帰ってきて
紹介したい人がいると家に連れてきた女が今まで夢に見てきたAだった。
父と不倫相手Aは自分が小学生のときからの付き合いらしかった
自分が夢に見だした中2のときに離婚話がありAはそれからずっと父と正々堂々と付き合うのを夢見てたと言っていた
父は単身赴任の仕事を辞めて実家に戻ってきたと同時にAも一緒に住みだしたから
自分は実家を飛び出して一人暮らし。
父は長女の私をとても大事に思っていて、この子が成人するまではと
離婚話が長引いてきたらしかった。
初対面の時Aに私の写っている写真を渡され
「あなたのお父さんはいつも大事にこれを持っていた、だから私もあなたを大事に思う。
毎日見てたからかな?初めて会うきがしないね」と微笑まれて汗がダラダラでた
多分Aは母よりも私に消えてほしかったんだと思う
それからAの夢はあまり見なくなった。
たまに実家の私の部屋をぐちゃぐちゃにしてる夢とかみるけど
でもそれは私の想像だと思ってる
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