ティッシュいりませんか

2週間ほど前に妙な夢を見てから変なことになってます。 

夢の中で私は電車に乗っていました。 周りを見ると乗客は他に10人程だったと思います。 窓から見える田園風景をぼーっと見ていると、「ティッシュ要りませんかぁ?」と言う声が聞こえてきました。 声の方に顔を向けようとした瞬間ブワッと鳥肌が立ち、何か底知れない悪意の様なものを感じ、 『見付かったら殺される、見てはいけないもの』だと分かりました。

声の主は車両の端から順に「ティッシュ要りませんかぁ?」と声をかけています。 私は反対側の一番端に座っており、『見てはいけない見てはいけない』と必死に目をつむりうつむいていました。 

他の乗客は気付いていないのか無視してるのか分からないのですが、 順々に声をかけていくそいつに返答をする人は誰も居らず、 ついに私の目の前に来て「ティッシュ要りませんかぁ?」と問いかけてきました。 ただただ怖くて、鳥肌が前にも増してぞわぞわと立ち、冷や汗を流しながら声の主が離れるのを待ちました。 

待っている間も何度も繰り返し私に「ティッシュ要りませんかぁ?ティッシュ要りませんかぁ?」と問いかけてきて、 『他の人は一回だけだったのになんで私?もうやめて』と思っていると、目の前の気配がスッと消えた気がしました。  

ホッとして目を開けようとした時、「ティッシュ要りませんかああぁあぁあ!!!!!」と言う叫び声が両耳から聞こえました。 びっくりして咄嗟に目を開けると、 眼球がこぼれ落ちそうなくらいに目を見開き、口を千切れる程に歪ませた顔が私の膝の上で笑っている。 

「要りません!!!!」と怒鳴る自分の声で目覚めました。


その時はリアルで怖かったなあ…くらいで何事もなく、 もう一度寝たら夢も忘れて、朝起きてトイレに行ったらトイレットペーパーが無くなってました。 

 きれていたのではなく芯ごと無くなっていて、 「おかしいなぁ」と思いつつトイペをしまっている戸棚を開けると、ストックも全て無い。 前日買い出しにいったばかりで、確かに戸棚に入れた覚えもあったのに。 幸い小の方だったのでなんとかできましたがw 

 その後、出勤の準備をして、鼻をかもうと思ったらテーブルの上にティッシュが見当たらない。 普段テーブルの上が定位置なので、あれ?と思って部屋中探しても見付からない。 独り暮らしの殺風景な部屋に、ましてや真っ赤なエ〇モのティッシュカバー付なのですぐ見付かるはずなのに… 

まさかと思い見てみたら、前日トイペと共に買ったティッシュのストックもゼロ。 ようやく事の不可解さに気付いて泥棒や変質者を疑い始め、 すぐに貴重品や下着類を確認しましたが、特に何も変わらず。 

不可解だと思いつつも、仕事に遅れるのでとりあえず貴重品を持って出勤して、 トイペとティッシュを買って帰ったのですが…。 荷物を置いて着替えている間にまた無くなってました。 


 それから何度か『買う→消える→買う→消える』を繰り返して、今に至ります。 

カラオケで貰ったポケットティッシュも、鞄に入れ帰宅したら無くなっています。

ティッシュに紐代わりとしてベルトを巻きつけたら、ベルトごと消えました。

不気味で怖いし、ティッシュが無い生活はとても不便で困ってます…。



WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

0コメント

  • 1000 / 1000