小学生の頃。 妹が行方不明になり、1日後に戻ってきた。帰り際「オカアサン」なるものと一緒にいて、しばらく一緒に話してから自力で家に帰って来たという。
妹に、何があったのかを問い詰めたが、『昼飯の後に出かけて、夕飯時にそのまま家に帰ってきた。途中母親に会って話をしただけ。それの何が問題なのか?』というような話になって話が進まない。 だが実際はそんなはずがない。行方不明の届出からすでに1日経過していた。それに警察官に付き添われて帰ってきているのでその点も激しく喰い違っており、原因が不明の行方不明者が奇跡の帰宅、みたいな感じになった。
妹は別に頭がアレというわけでもないのだが… その一方で、その「オカアサン」なるものは誘拐犯ではないかという話になり、一応その「オカアサン」を見つけてお話をうかがおうということになった。 妹には自由に絵を描かせた。その絵を見た警察は、あらためて妹の証言を元にリアルな感じに描き直した。「そうそう、これにそっくり」と妹は言った。
その絵は「一本足でマスクをした女が、水をたらしながら歩く」という不気味なものになっていて、それを見た母親がぶっ倒れた。
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