桃がいっぱいある所

さっき母親から電話がかかってきて始めは他愛のない話してたけど 、「あんたが小さい頃に書いてた手紙みたいなものが出てきた」 って読み返してもらった。

幼稚園だかそれくらいの時に書いた文章らしいんだけど、全てひらがなで 

「みずはいい 

いるのがわるいみずはいい 

きれいなちがうおおきい 

ここには1つずつしかないからしにくい 

もどりたいけどあとすこし」


何それー!って笑ってたら母親が、そういえばって話してくれたんだけど。  

私が小さい頃、夜窓辺に座って帰りたいって言いながら泣き出したらしい。どこに帰りたいの?って聞いたら月を指差して、 「1つしかない。3つあったのに。帰りたいけどまだって言われた」 とか言ってたそうだ。 誰に言われたのかと問いただしても、首を振りながら、3つあったのに1つしかない、ってずっと言ってたらしい。しかも1回や2回じゃなくて頻繁に言ってたそうだ。 

 あと、桃を見て 「これがいっぱいあった所にいた。これはほんとは水からできるのに違うね」 とか。意味不明すぎる。 

 他にも色々言ってたらしいけど、とりあえずここまでですでに電波っぽいね…

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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