マッチ箱

知人が幼い頃、神社で宮司さんがたき火して焼き芋焼き上がるの待ってたら、近所のお婆さんが青い顔してマッチ箱を宮司さんに渡して無言で帰って ってしまった。

宮司さんが台の上にそのマッチ箱を置いた途端、人の声で わー!とか、ぎえー!とか聞こえてそのマッチ箱がカタカタと台の上で飛び跳ねた。

すると、弾みで台から地面に落っこちてマッチ箱の中身が見えそうになった瞬間になった瞬間、宮司さんが足で踏みつけてサッカーでパスするみたいに マッチ箱をたき火の中へシュートして即座に言った。 「焼き芋はまた次回にしようね」 


その宮司さんは2日後に亡くなったそうな。 という話を知った者は自分も含め全員(6名)、その夜超つまらない予知夢を見た。 天気予報とか道で蹴躓くとか親から手紙が届くとか間違い電話がくるとか。 

自分の場合は明日のいいとものテレフォン・ショッキングが江口洋介。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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