2人の母

私がまだ幼稚園の時。私には母が2人いました。

2人と言っても再婚などと言うものではなく、同一人物が2人いたのです。

 

どういうものかと言うと、2階で母が布団を干しているのに、1階に降りると洗濯物を

たたんでいる母がいたり、

自転車に乗って買い物に出かけると言う母を手を振って見送り、

振り返ると、また同じ自転車に乗って買い物へ行こうとする母がいたり。

ほかにもたくさんあるのですが、長くなるので止めておきますね。


それと、一人はとても優しく、もう一人は怒りっぽかったなあ。

服も違う物を着ているんですよ、どちらも母の物で違和感は無く、

残像などと言うものじゃなくて、本当に二人いる感じでした。

幼かったので不思議に思うことはありましたが、

気味が悪いとは思わず、むしろ母はすごいのだと思っておりました。

一つ年上の姉も同じ事を言っていたので、見間違いなどではないんですよね。

母に聞いても本人には自覚が無く、変な子達と思われていました。

小学校に上がる頃にはそんな現象は無くなっていたのですが、とても不思議です。

別に困っているわけでもないので、だから何だと言う話なんですけどね…


私はよく聞くドッペルゲンガーだっだのかと思っています。

あれは本人がもう一人の自分を見ると死んでしまうと聞いて、とても今更ながらハラハラ…。

それとその頃、弟が母のおなかの中にいたのが原因の一つなのかもしれません。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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