少女革命ウテナ

ナンシーはウテナに再会出来たことを願います。

全39話で19時間半で見れますよ。


監督が幾原邦彦さんで輪るピングドラムと同じなので、ストーリーの深さは相当なものです。

世界を革命する力を得るために、薔薇の花嫁を取り合うお話。

兄妹愛に同性愛、男装の麗人に、自分の「世界」を守る人。

みんな目的があって偉いなぁ。


清き信念を貫く難しさ。

他人を想う自分を変える難しさ。

とても清く美しい話で、アニメとしての見せ方もやはり凝ったものを感じました。

キザなセリフが多く、古い作品なんだなぁと最初は思っていましたが、影絵と薔薇というトリッキーな演出、そしてストーリーになんとも引き込まれてしまう。

やたらと薔薇や王子様など、乙女チックでドラマチックなのはディオスの理想の世界だったからなのか。

思い切ってこのアニメの理想的乙女感に引き込まれてしまった方が楽しめるのは確かですね。


また劇場版や漫画もあります。


劇場版はアニメのストーリーを壊さず、尚且つもっと過激になっており「違う世界のウテナ達」

という言葉通りの内容でした。


「薔薇の花嫁」ではなく、「アンシー」を開花させる。

アテナは「アンシーの世界」を革命することを願い、成功するんです。

なにがエンゲージだ!薔薇の花嫁とか馬鹿馬鹿しい!

他人の世界(理想)に生きず、自分の世界に生きる。

なにか生き方に凝り固まったものがあるなと思った方は是非。

ウテナが救ってくれるはずです。


WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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