雪だるまの絵

友人が若い頃、ある雪の降った日。

友達を二人家に誘って飲み食いし、

夜中までコタツでいろんな話をしたり、

ノートに絵を描いたりしながら過ごしていた。

やがて三人はコタツで雑魚寝。

翌朝起きて、昨日何話してたっけ、と

何気なくノートを見ると、

片隅に雪ダルマの絵が描かれている。

「あれ?これ描いたの誰?」

「ん?知らない」

「俺じゃないよ」

三人とも自分の絵じゃない、と言う。

雪ダルマはリアルというか、

他の部分は普通の雪ダルマなのに、

目の部分だけ人間の目みたいに描かれていてる。

その場の誰の絵でもない、というのが

相まって、三人とも気味悪がってビビりまくったらしい。

話は以上。誰かが騙してるのかわからないけど、

特にオチもその後の展開もない。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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