小学5年生の時だな。オカルトにはまっててダウジングに勤しんでた。もう身の回りのもの全部ダウジングするのよ。
ダウジング反応したら良いもの箱に入れて反応しなかったら悪いもの箱みたいに。
一人っ子だったからそんな遊びばかりしてたの。
ある日幽霊探そうと思って、幽霊がいたら反応するーって念じながら家の中練り歩いてた。
そしたら衣装ダンスの前でぐぐっと動いたのね。よしキターと、タンスの下から3段目だったかな。
ガバッと開いたのよ。じゃあ早速開けてみましょうかとタンスを引き出したら人間となまはげのハーフみたいなやつが中に詰まってて
「あー見つかっちゃったー」
って言って消えた。これ唯一の霊体験。今でもはっきり覚えてる。
ボサボサの長い髪で顔がバナナみたいに歪んでて、皮膚が重力に引っ張られたように弛んでて、そのせいで目がまんまる。黒いボロキロみたいなの身体に巻つけてて、顔がとても大きい。
多分妖怪だと思うんだ。人間って感じじゃなかったもんな。
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