小学校3~4年くらいのことです。
近所の友達と一緒に自転車で15分くらいの公園に行ったときに、
その公園から少し離れたところにあった林の中にモダンな「洋館」
があるのを見つけて、中をのぞきにいきました。
レース調のカーテンがかかっていて、中は見えませんでしたが、
佇まいは2階にはインナー・バルコニーもあって、それは見事な
洋館でした。
もう30年以上の前のことで、よく覚えていないのですが、
インナー・バルコニーなんて言葉すら知らない年齢でしたから、
すごいな、ベランダに屋根がついている!なんて言っていっしょ
に行った友達と話していました。
実は小学校4年の春休み(5年生直前)に、父親の転勤で引越し
をしたので、中学校3年の夏休みまで友達には会えずにいたんで
すが、夏休みに入ってから電話がかかってきて、一度泊りがけで
遊びに行くことになりました。
遊びに行った日に、その「洋館」の話をしたんですが、その友達
は「知らない」と言うんです。
5~6回はその「洋館」を見に行ってましたから、知らないははず
はないのですが、その友達の弟も「知らない」と言っていました。
別の友達も「知らない」と言ってましたから、自転車で2人乗り
をして公園まで出かけていって、その「洋館」を「見に行こう」
ということになり、公園はありましたが、肝心の「洋館」は影も
形もありませんでした。
5年くらい前のことなので、無くなっていること自体、全く考え
られないのですが。
そういえば、「人が住んでいる」様子がまったく無かったのを思い
出し、ゾッとしたのですが、いっしょに行った友達は憶えていない
というんです。
あの「洋館」はどこに行ってしまったのか、全くわかりません。
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