某人気キャラクターのような

実家の話です。

実家は九州の真ん中よりちょっと南辺りの地域です。

私は大学進学と同時に一人暮らしを始めて離れてまして、実家には両親と祖母、姉夫婦と姪(当時4歳)が暮らしてます。

話自体は昨年の夏休みの昼になるのですけど、帰省していた私は二階の元自分の部屋でゲームしてました。

両親は近くの畑で農作業、祖母は地域の習いごと、義兄は仕事、姉は買物で家を離れてました。

姪はアンパン○ンが好きで、絵本を読んだりアンパン○ンのぬいぐるみとかで家の中で一人で遊んでました。

で、私がゲームしてると、急にどたどたーって階段を駆け上がってくる音がしたんですよ。

何かと思ってドアを開けると、そこに姪が泣きながら立っててまずびっくりしました。

(姪は階段はまだ危ないので、一人で登ったり降りたりしないように姉に言われてました)

どうにかなだめて話を聞くと、

「庭に変なアンパン○ンみたいなのがいた」って言うんです。

もう少し詳しく話を聞くと(落ち着いた後で聞いた話を含みます)、

縁側で一人で本を読んでいたら、裏の方から何か足音みたいなのが近づいてきた。

(家の裏には砂利が敷いてあって、歩くと音が鳴るのです)

お爺ちゃん(私の父親)が帰ってきたのかと思って見たら、庭に変なアンパン○ンみたいなのがいて怖くなった。

家にはおじちゃん(私)しかいないから、お母さん(姉)に怒られるけど二階まで急いできた。

と言う感じでした。


一緒に降りて縁側まで行きましたけど、絵本やぬいぐるみが散らばってるだけで特におかしなことは無し。

窓には鍵も掛かっていて、庭にも異常は見当たらない。

裏まで見に行きましたけど、足跡などもありませんでした。

姪はまだぐずってましたけど、見間違えじゃないかとか話して、

プリ○ュアの絵本とか読んであげてるうちに、どうにか落ち着きました。

で、夕食の後で酒飲んでる時に今日こんなことがあったよ~と姉たちに軽く話して笑って、そこで話はおしまいでした。


それで今日まで帰省していた時の話になるのですけど、

姪と話してまして、「去年こういう事もあったね」とか思いだして話してみたんです。

夏の時は『変なアンパン○ンみたいなの』っていうのは、姪がアンパン○ンが好きだから連想したと思ったんですけど、

何でピンポイントでアンパン○ンなのかと気になって聞いてみたんです。

そしたら返ってきた答えが、

「身体がおっきくて顔が無くてお腹に丸い顔があって笑ってた」

だから「変なアンパン○ンみたいなの」だそうで……。


4歳の想像力でこんなのが出るのかは判りませんが、もしかしたら本当に何か見たんじゃないかと思いまして……。

(実家の家族には聞いた事は何も言ってません……もう姪から聞いてるかもですけど)

そんなわけで、誰かに聞いてもらえたらと思って書き込ませてもらいました。

夏から家の付近で誰かが怪我したとか病気になったとかの大事は何も起きてないと思います。

あまり怖い話ではないかもしれないですが……。

なお、姉の話では、夏頃から姪はアンパン○ン好きからメロンパ○ナとしょくぱん○ん好きに変わったそうです。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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