イツキのアトリエ
全国の公立図書館のうち、特定の図書館にだけ置いてあると言われている画集のタイトル。
ただ、画集と言っても、出版社から出された本ではなく、市販されているスケッチブックに
そのまま描かれているらしい。
また、そのスケッチブックには、貸し出し用のバーコード等は一切貼られてなくて、
いつから図書館にあって、どこの棚に置かれているかも謎であるらしい。
そして、そのスケッチブックに描かれている絵とは、一組の男女が、幾通りものパターンで
醜い顔の男に惨殺されているという怖ろしい内容になっていて、高い画力で残虐的に
描かれた絵のリアリティと、醜い顔の男から放たれているおぞましい程の憎悪の念に、
見ている者は発狂したり卒倒すると言われている。
また、このスケッチブックを見つけ、勝手に処分しようとしたり、
人の目に付かない所に保管しようとすると、絵画に描かれている事と同じ目にあうと言われていて、
例え、見つけてすぐ燃やしたりしても、自分に不幸が降りかかるだけで、スケッチブックは、
以前置いてあった図書館とは違う図書館に、いつのまにか収容されているらしい。
0コメント