首が無い

帰宅途中の話なんだけど、横断歩道の信号待ちで前に立ってる人を見たら首がなかった。 いくら目を凝らしても頭部があるべき部分がない。 あれ?あれ?と思って周りの人の反応を見ても、みんな普通に前見て立ってた。 

あまりぞっとした感じはしなかった。 大き目の交差点で、しかも7時前ぐらいで、信号待ちの人もけっこう居たんだけど、 誰と一人としてその人を見たり驚いてる人はいなかったな。 それぐらいそこに普通に溶け込んでた。 本当に普通で、ただ首がない、という感じ。

みんな変に思わないの?と思った瞬間着信が鳴って、液晶見たら非通知になってて、 出たらピーピーピーと充電切れの音がしてそのままOFFに。 出かける前に充電満タンにしたのに。  

また前方に視線を戻したらすでに青になってて、首のない人も居なくなってた。 さっき旦那に言ったら、「身体的な障害のある人だったんじゃない?」と言われた。 私が見たのは身長もスラリと高くて(180cmぐらい)、ダウンジャケット着た背筋のピンとした人だったけど、 姿勢が良くて、あんなに完璧に頭部が見えない位に首が前に曲がった人っているかな? しかも手にはコンビニの白いビニール袋みたいなものも持ってた。

WUNDERKAMMER

名作は、名作と呼ばれる理由があるはず。 それを求めて映画や本を観ています。 あとは奇妙なもの、怖い話や自分が好きなものをここに集めています。

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